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インプラントと差し歯の違いを歯科医が解説!後悔しない選び方

2025/05/12 ブログ

インプラントと差し歯の違いを歯科医が解説!後悔しない選び方

インプラントと差し歯の違いを歯科医が解説!後悔しない選び方

「歯を失ってしまったけど、どんな治療法があるの?」

「インプラントと差し歯、どっちが自分に合ってる?」

「メリット・デメリットを知った上で選びたい…」

こんな悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。当院では、日々こうしたご相談をたくさんいただいています。今回は、インプラントと差し歯の違いや、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説します。

インプラントと差し歯の基本的な違い

まず、インプラントと差し歯の基本的な違いを理解しましょう。

インプラントは、失った歯の代わりにチタン製の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯(上部構造)を装着する治療法です。一方、差し歯(クラウン)は、残っている歯を土台として削り、その上に人工の歯を被せる治療法です。

最大の違いは、インプラントは歯根から再建するのに対し、差し歯は残存歯を利用するという点です。そのため、歯を完全に失った場合はインプラントが選択肢となりますが、歯の一部が残っている場合は差し歯も選択肢になります。

それぞれのメリット・デメリット

治療法を選ぶ際には、メリットとデメリットを正しく理解することが大切です。

インプラントのメリット

・天然歯に近い感覚
インプラントは顎の骨に固定されるため、噛み心地や見た目が天然歯に近く、違和感が少ないのが特徴です。

・周囲の健康な歯を削らない
ブリッジや部分入れ歯と違い、周囲の健康な歯を削る必要がないため、他の歯への負担がありません。

・骨の吸収を防止
歯を失うと、使われなくなった部分の顎の骨が徐々に痩せていきます(骨吸収)。インプラントは人工歯根を埋め込むことで、骨に適度な刺激を与え、骨吸収を防ぐ効果があります。

・長期的な耐久性
適切なケアを行えば、10年以上使用できるケースが多く、長期的に見れば経済的な選択肢ともいえます。

インプラントのデメリット

・外科手術が必要
顎の骨に人工歯根を埋め込む手術が必要なため、治療期間が長くなります(通常6〜1年6ヶ月)。

・初期費用が高い
保険適用外の自由診療となるため、初期費用は高額になります(1本あたり30〜50万円程度)。

・全身疾患がある場合は制限も
糖尿病や骨粗しょう症など、一部の全身疾患がある場合や、喫煙者は治療が難しいことがあります。

差し歯のメリット

・治療期間が短い
通常、2〜3回の通院で治療が完了するため、短期間で歯の機能と見た目を回復できます。

・費用が比較的安い
保険適用の場合は特に費用が抑えられます(保険適用で1〜2万円程度、自由診療では5〜15万円程度)。

・手術の必要がない
外科手術を伴わないため、身体的負担が少なく、全身疾患があっても比較的受けやすい治療です。

差し歯のデメリット

・健康な歯を削る必要がある
残っている歯を大きく削る必要があるため、健康な歯質を失うことになります。

・噛み合わせの調整が難しい場合も
元の歯と比べて噛み合わせが変わることがあり、慣れるまで違和感を感じる場合があります。

・寿命が比較的短い
適切なケアを行っても、10〜15年程度で再治療が必要になるケースが多いです。

・二次虫歯のリスク
差し歯と自分の歯の境目から虫歯になる「二次虫歯」のリスクがあります。

選び方のポイント

 

選び方のポイント

 

それでは、どのように自分に合った治療法を選べばよいのでしょうか。以下のポイントを参考にしてください。

1. 残存歯の状態を確認

まず、残っている歯の状態を確認することが重要です。歯根までしっかり残っていて、土台として使える場合は差し歯が選択肢になります。一方、歯根まで失っている場合はインプラントか義歯(入れ歯)が選択肢となります。

2. 費用と時間のバランスを考える

インプラントは長期的に見れば経済的な選択肢となりますが、初期費用が高く、治療期間も長くなります。一方、差し歯は初期費用が比較的安く、短期間で治療が完了します。ご自身の予算や時間的な制約を考慮して選ぶことが大切です。

3. 生活スタイルや年齢も考慮

若い方や、長期的に安定した噛み心地と見た目を求める方には、インプラントがおすすめです。一方、高齢の方や全身疾患をお持ちの方は、身体的負担が少ない差し歯が適している場合もあります。

4. 審美性の重視度

前歯など見た目が特に重要な部位では、審美性の高い素材や治療法を選ぶことが重要です。インプラントも差し歯も、自由診療の場合は天然歯に近い審美性を実現できます。

インプラントと差し歯、どちらが自分に合っているか

ここで、どのような方にどちらの治療が向いているかを簡単にまとめてみましょう。

【インプラントが向いている方】
・失った歯の周囲の健康な歯を削りたくない方

・長期的な視点で治療を考えている方

・天然歯に近い噛み心地や見た目を求める方

・骨吸収を防ぎ、顔の形を維持したい方

・費用よりも機能性や快適さを重視する方

【差し歯が向いている方】
・早く治療を完了させたい方

・外科手術を避けたい方

・初期費用を抑えたい方

・残存歯が十分あり、土台として使える方

全身疾患があり、インプラントが難しい方

治療後のケアと注意点

どちらの治療を選んだ場合も、治療後のケアが重要です。

インプラント治療後のケア

インプラント治療後は、以下のケアが必要です。

・丁寧な歯磨き
インプラントと歯茎の境目はプラークが溜まりやすいため、特に注意して磨きましょう。

・定期的なメンテナンス
3〜4ヶ月に一度の定期検診で、インプラント周囲炎を予防しましょう。

・過度の咬合力を避ける
硬いものを噛む習慣や歯ぎしり・食いしばりがある場合は、ナイトガードの使用も検討しましょう。

差し歯治療後のケア

差し歯の治療後は、以下のケアが重要です。

・丁寧な歯磨き
差し歯と自分の歯の境目は虫歯になりやすいため、特に丁寧に磨きましょう。

・定期的なメンテナンス
半年に一度の定期検診で、二次虫歯の早期発見に努めましょう。・

・強い力をかけない
差し歯に過度の力をかけると、破損や脱離の原因になります。硬いものを噛むのは避けましょう。

おわりに

インプラントと差し歯は、どちらも失った歯の機能と見た目を回復するための優れた治療法です。それぞれにメリットとデメリットがあり、どちらが「良い」「悪い」というわけではありません。大切なのは、ご自身の口腔内の状態や生活スタイル、予算などを総合的に考慮して、最適な選択をすることです。

当院では、患者さん一人ひとりの状態に合わせた治療プランをご提案しています。「どちらが自分に合っているか分からない…」という方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。丁寧な検査と分かりやすい説明で、後悔のない選択をサポートいたします。

皆さまの健康的で美しい笑顔のために、当院は全力でサポートいたします。何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。