下の親知らずを抜く時のリスク
親知らずって、実は色々な生え方をしているんです。
下の顎に生えている親知らずには3つのタイプがあります。
1)まっすぐ生えている親知らず
2)半分歯茎に埋まっている親知らず
3)完全に歯茎に埋まっている親知らず
それぞれ、どのように抜いていくのか見ていきましょう。
まっすぐ生えている親知らずを抜く場合は、麻酔後抜歯器具にて歯茎を傷つけないように抜歯をおこないます。
半分埋まっている親知らずは、親知らず半分覆われている歯肉を切開し、親知らずを抜きやすい形にカットして抜きます。
完全に歯茎に埋まっている親知らずは、親知らずを覆っている歯茎を切開し、親知らずの周りの骨を削合し、親知らずを抜きやすい形にカットして抜きます。
◆親知らずを抜くときのリスク
抜いたあとに腫れるなどがありますが、最大のリスクは顎の下にある太い神経、下歯槽神経を傷つけることです。
顎の下には下歯槽神経という下の顎周辺の知覚を支配する神経が下顎の骨の中に走行しております。
その神経に親知らずの歯の根が近いことが多々あり抜歯処置をする場合、神経を傷つけるもしくは切断するケースがあります。
神経の損傷がおこると頬から下顎にかけて麻痺が生じる下歯槽神経麻痺が起こることがあります。
麻痺が起こった場合には専門医による神経損傷部に対する投薬処置などが行われますが、一番は神経を傷つけるリスクを減らすことです。
当院では、大学病院から口腔外科専門の先生を呼んでおりますので、最大限リスクを減らすことが可能です。
親知らず抜歯では多様な生え方をしているために、先生がどのくらいの本数を抜いてきているか、抜歯に熟練しているかどうかが予後にかなり影響を与えます。
やはり大学病院の先生は一般開業医よりも圧倒的に多数の本数を抜いているので、その後の腫れ方も最小限です。
また、当院の口腔外科専門の先生は、日本でも僅かしかいない神経麻痺治療も専門ですので、万が一の時も問題なく対応ができます。
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