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インプラント治療を保険適用で受けられるのはどんな条件?

2024/08/26 ブログ

インプラント治療を保険適用で受けられるのはどんな条件?

インプラント治療を保険適用で受けられるのはどんな条件?

はじめに

皆さん、こんにちは。今回はインプラント治療の保険適用についてお話ししたいと思います。インプラント治療は、顎の骨にインプラントを埋め込んだ後に義歯を取り付けて、失った歯を修復する治療です。複数の部品を扱うため治療費は高額になりやすいですが、保険適用になる場合もあります。

この記事ではインプラント治療を保険適用で受けられる条件や、治療費の負担を減らすコツについてお話しします。それでは実際に見ていきましょう。

インプラント治療とは?

インプラント治療は、虫歯や歯周病、外傷などによって失った歯の顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に義歯(クラウン)を取り付ける治療法です。顎の骨に埋め込むのはチタン製のインプラントで、数ヶ月の期間を経て骨と十分に結合させます。その後にプラスチックやセラミックなどでできた義歯を取り付けることで、歯の自然な見た目と機能を再び得られる治療法となっています。

インプラント治療は手術が必要で治療機関も3ヶ月〜1年と長いです。しかし、ほかの治療より審美的な歯が得られることや、残っている歯に負担をかけずに義歯を装着できる利点があります。

インプラント治療は保険適用になる?

インプラント治療は特定のケースを除いて、保険適用になりません。基本的に国内で保険適用となる治療は、疾病や負傷を治す目的としたものと定められています。

インプラント治療は主に審美的な目的で利用されることや、義歯の装着が入れ歯やブリッジでも代用可能であることから、虫歯や歯周病などが原因で歯を失った場合は保険適用になりません。しかし、ほかの義歯治療で咀嚼機能の回復が難しい場合は、保険適用になるケースがあります。

保険適用でインプラント治療が受けられる条件

 

先天的に歯や顎の骨を欠損している場合

先天性の病気で歯や顎の骨を広く欠損しているケースでは、ほかの義歯治療で機能の回復が難しいため、保険適用でインプラント治療が受けられます。外胚葉異形成症(※)や唇顎口蓋裂(※)などで顎提(※)の形成不全が起きている場合や、顎の3分の1以上で歯の欠損が連続している場合などが当てはまります。

(※)外胚葉異形成症:毛髪や歯、爪、汗腺などの外胚葉組織が先天的に形成異常を認める病気のこと。乳歯や永久歯が生まれつき数本ないことがある
(※)唇顎口蓋裂:先天的にくちびるや上顎、口蓋(口の中の上側)に裂け目が起こる病気のこと。くちびるや鼻の変形、咬み合わせの異常などのさまざまな問題が生じる
(※)顎提:歯がなくなって歯肉だけになった部分のこと

病気や事故によって顎の骨を失った場合

後天的な病気や交通事故などによって顎の骨を失った場合も、保険適用になります。腫瘍や顎骨の骨髄炎、外傷などで広い範囲の顎の骨や歯槽骨(※)の欠損(歯周病や加齢が原因ではない)がある場合や、顎の骨や歯槽骨の欠損が骨移植などにより修復された場合が当てはまります。

(※)歯槽骨:歯がはまりこむ顎の骨の穴を構成する骨のこと

インプラント治療が保険適用で受けられる歯科医院の条件

インプラント治療を保険適用で受けたい場合は、以下の条件を満たす医療機関を選ぶ必要があります。

  • 歯科や歯科口腔外科が備わっている保険医療機関であること
  • 歯科や歯科口腔外科の診療に関連する経験が5年以上および、療養に関連する経験が3年以上ある常勤の歯科医師が2名以上配置されていること
  • 当直体制が整備されている病院であること
  • 医療機器保守管理および医薬品に関連する安全確保のための体制が整備されていること

 

インプラント治療の相場は?

自由診療のインプラント治療の相場は1本30万〜60万円になります。保険適用となる場合、費用の負担はこの金額の1〜3割です。治療費のなかには診察や手術、付随手術(インプラントを挿入するための顎の骨が足りないとき)、処置、義歯、メンテナンスの費用も含まれます。

インプラント治療の相場は医療機関によってさまざまで、義歯の種類によっても異なります。インプラント治療をどこで受けようか迷っている場合は、それぞれの医療機関で合計の見積もり費用を出してもらった上で検討するようにしましょう。

インプラント治療費の負担を減らすには

インプラント治療の費用をできるだけ抑えたい場合は、医療費控除を利用しましょう。インプラント治療の費用を含む、年間の医療費の合計が10万円(保険金などで補てんされる金額は除く)を超える場合は、医療費控除が利用できます。

医療費控除は本人だけでなく家族がインプラント治療を受けた場合も申請可能です。通院に使用した公共交通機関の交通費や、医師が処方した医薬品の費用も医療費として申請できます。翌年2月16日〜3月15日の確定申告で申請可能です。必ず領収書を保管しておきましょう。

まとめ

保険適用でインプラント治療が受けられる条件は、先天性の病気や交通事故などで顎の骨や歯が欠損している場合です。自由診療で受ける場合は1本30〜60万円と治療費が高額になりやすく、医療機関によって費用もさまざまです。費用をできるだけ抑えたい場合は、確定申告で医療費控除を申請しましょう。

当院のインプラント治療は自由診療と保険診療のどちらも対応しております。インプラント治療を検討している方はぜひ一度ご相談にお越しください。